こんにちは。
くぼたやです。
「エキノコックス」という寄生虫が愛知県の知多半島で広がっているそうです。
今回はエキノコックスの症状や感染経路などについて調べてみました。
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寄生虫「エキノコックス」が愛知県で感染拡大
キツネやイヌからヒトにうつると肝臓などに重い症状が出る寄生虫「エキノコックス」が、
愛知県の知多半島で広がっていることがわかりました。
エキノコックスは北海道のキタキツネに多く見られる寄生虫です。
愛知県では2014年阿久比町で捕獲された野犬で、本州のイヌとしては全国2例目となる感染が確認されていましたが、
調査を続けた結果、3月に入り南知多町など周辺の市町で複数の野犬への感染が確認されました。
国内では北海道以外で感染の広がりが認められるのは初めてで、愛知県や厚労省は知多半島の一部を流行地域と位置付けて、
注意を呼びかける方針だそうです。
北海道で多く見られる寄生虫が愛知まで…
と思うと、今後も潜伏している可能性は考えられますよね。
「エキノコックス症」の症状は?
「エキノコックス症」は、キタキツネや犬が多包条虫とよばれる寄生虫に感染し、
糞便と一緒に排泄された虫卵が、何らかの拍子に人の体内に侵入し、重い肝機能障害を起こす病気です。
潜伏期間は5~15年で、発症すると病巣を完全に切除する以外に有効な治療法はありません。
日本では北海道だけに存在すると考えられてきましたが、2005年には埼玉県で捕獲された犬の糞便から、
また、2014年4月には愛知県知多半島で捕獲された犬からエキノコックスの虫卵が確認されました。
今回、また発見されたことによって北海道だけに存在しないということが確実になりました。
犬や猫、人ともに感染することがあります。
犬や猫の症状
犬はほとんどの場合、感染していても症状が現れない「不顕性感染」です。
・治療法
成虫に対しては、プラジクアンテル(製品名ドロンシット)を投与する。ほぼ100%の駆虫効果がある。
人の症状
・症状
感染しても、5~10年は無症状で自覚症状はありません。
その後、嚢胞が大きくなるにつれて、肝臓内の胆管や血管が塞がれ、肝機能障害が進みます。
末期には重度の肝機能不全となり、発育中の嚢胞の一部が破れ、多包条虫が血流に乗って肺や脳、骨髄など、さまざまな臓器に転移します。
・治療法
患部の摘出を行う。切除できない場合、死亡率は5年で70%、10年で94%に達す。
駆虫薬の投与が試みられているが、効果は一定でない。
感染経路や致死率について
感染経路や致死率について調べてみました。
犬・猫への感染経路
感染した野ネズミを食べたり、口にくわえたりすることで虫卵が体内に侵入し、感染します。
感染した犬は、糞便中にたくさんの虫卵を排泄します。
・病原体を媒介する動物
野ネズミ(人と同じ中間宿主であるため、ネズミから人への感染はありません)
症状や治療法は前項目をご覧ください。
人への感染経路
・人への感染源となりうる動物
犬
イヌ科の動物から、次の感染源となる虫卵が排泄されます。
ペットでは主に犬、野生動物ではキツネが問題になっています。
・病原体を媒介する動物
キツネ・イヌ
イヌ科の動物から次世代の感染源となる虫卵が排泄されます。
野生動物では各種のキツネ、ペットではイヌが問題になっています。
致死率について
放置すると90%以上が死亡します。
患部の摘出や切除できない場合、死亡率は5年で70%、10年で94%に達します。
致死率が高く、恐ろしい病気です…
予防は可能なのでしょうか?
予防法について
感染を防ぐためにも予防が大切ですね。
・犬・猫の感染予防法
犬に中間宿主である野ネズミを食べさせたり、口にくわえさせたりさせない。
流行地域では犬を放し飼いにしない。
・人の感染予防法
虫卵が口に入らないよう、一般的な衛生対策を行いましょう。
野山に出かけ、帰ったときはよく手を洗うこと。
衣服や靴についた泥はよく落とすこと。
沢や川の生水は飲まないこと。
山菜や野菜、果物等はよく洗ってから食べること。
犬の放し飼いをしないこと。
予防には衛生対策が重要ですね!
まとめ
・「エキノコックス症」はキツネやイヌからヒトにうつると肝臓などに重い症状が出る寄生虫に感染したことが原因の病気
・致死率…放置すると90%以上が死亡。
・予防には一般的な衛生対策を心掛ける。
これ以上の感染拡大や被害が出ないことを願います。
無症状が続くというのも怖いです…
日頃から衛生対策を行うことの重要性が感じられます。
予防をして、感染を防ぎたいですね。
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